■「目標はワールドカップ優勝」と公言

 そしてまた、森保一監督率いる日本代表の一員として、29歳で迎えるワールドカップ2026北中米大会は、もしかしたら三笘の人生で最大の挑戦になるかもしれない。森保監督は「目標はワールドカップ優勝」と公言している。選手たちも真剣にそう思っている。この戦いに挑むには、世界最高レベルの環境で活躍し続けることが非常に重要だ。

 筑波大を卒業した翌年、川崎フロンターレとプロ契約したときの三笘の年俸は2000万円ほどだっただろう。現在はその40倍である。もちろん、それが増えるのは悪いことではない。しかし、三笘はたとえ、その10倍の年俸を提示されても、「世界最高レベルでのプレー」というサッカー選手として心から挑戦しがいのあるものを手放さないだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3