■昨季の4バックをベースに
1月28日の浦和レッズとのトレーニングマッチを見る限りだと、鈴木徳真とコンビを組んでいたネタ・ラヴィは悪くないパフォーマンスを見せていた。彼がダワンに近い重量感を中盤で示し、攻守の起点になってくれれば理想的だ。が、昨季も試合に出ていない時期が何回かあり、シーズン通して安定感ある仕事を見せるのは難しいかもしれない。
そこで期待値が高まってくるのが美藤。関西学院大学から加入2年目で、今年こそはレギュラー定着に燃えているはず。同期だった濃野公人(鹿島)が2024年Jリーグベストイレブンに輝いたのだから、負けじ魂に火がついたのは間違いない。美藤の成長は今季のガンバにとっても非常に大きな要素。もちろんベテラン・倉田やサイド兼任のファン・アラーノも闘争心をむき出しにしてくるだろうが、美藤は今季が真価の問われるシーズンになりそうだ。
守備陣の方は基本的には半田陸、中谷、福岡将太、黒川圭介という昨季の4枚とGK一森純がベースになるのは間違いない。ただ、半田がケガがちで不在の状況も多いため、右サイドバック(SB)は岸本武流の存在感が高まりそうだ。左SBも10代の頃、ポテンシャルを高く評価されていた中野伸哉にもう一段階、飛躍を遂げてほしいところ。本人もこれだけ控えに甘んじるというのは考えていなかったはず。ポヤトス監督の要求にしっかり応えられるようにメンタル・フィジカル両面を整えるべきである。