■守護神はハイレベルな競争
センターバック(CB)は三浦弦太のケガがまだ治らず、本格稼働は4月以降になると目されるため、やはり中谷と福岡に頑張ってもらうしかない。ただ、V・ファーレン長崎から加入して3年目の江川湧清、ジェフ千葉から移籍してきた佐々木翔悟の台頭も求められるところ。鉄壁の守備陣を形成していくためには、中谷らに依存しているだけでは難しい。新たなメンバーが活力をもたらしてほしいところだ。
守護神は一森に加え、ベテランの東口順昭、17歳の新星・荒木琉偉がいて、かなりハイレベルな競争が繰り広げられそうだ。特に荒木は17歳ながら、U-20代表のレギュラー格と位置づけられており、そのポテンシャルは鈴木彩艶(パルマ)にも引けを取らないと評判だ。そういう逸材がいるのは、ガンバの未来を考えると非常に明るい。アカデミー育ちの若い世代がどんどん出てくるような状況を作ってほしい。
いずれにしても、今季のガンバは昨季とあまり陣容が変わっておらず、ベースを維持しながら上積みしていくチームという印象が強い。だからこそ、1人1人がレベルを挙げ、より大きな存在感を示せるようにならないといけない。それが叶うか否か。まずはセレッソとのダービーをしっかりと見極めるしかない。
(取材・文/元川悦子)