浦和レッズが沖縄キャンプをスタートして1週間が経過した。失点を減らす守備の構築はできるが、得点を奪うための攻撃面に物足りなさがあるというのが、マチェイ・スコルジャ監督に定着しているイメージだろう。
現在は前からボールを奪いに行き、全体を高く押し上げながらボールを動かして、連動性で崩すスタイルを推し進めている。
そんな中で悲願のリーグ優勝、そして6月に参加する拡大版のクラブワールドカップに向けて、大きく前に踏み出す意欲が見られるキャンプとなっている。その象徴的な存在が、ボランチを担う渡邊凌磨だ。
1月20日に行われた東京ヴェルディとの練習試合は、同じJ1で戦うライバルを相手に自分たちが取り組んできた戦い方がどれだけ通用するのか、改善するべき点を確認するには格好のチャンスだった。
スコルジャ監督は”第一次・マチェイ浦和”とも言える2023年シーズンから「ボランチに8番を二枚並べる形が理想」と語ってきたが、その年はACLファイナルで”アジア最強”の呼び声高いアル・ヒラルを破り、アジア王者になるという大目標があり、さらに年間60試合という過酷な戦いを強いられた中で、なかなか攻撃的なサッカーにシフトできなかった。