【新戦力10人を加えた浦和、19年ぶりのJ1王者奪還へ。勝負の25年をどう戦う?(1)】サヴィオ、金子ら加入で分厚い2列目競争の行方は……長倉、高橋はFWの軸になれるかの画像
浦和レッズの2列目は充実しているが 撮影:中地拓也

「今シーズンはリーグ戦、FIFAクラブワールドカップ(W杯)、天皇杯、YBCルヴァンカップと大会がありますが、昨日の初めのミーティングでも伝えた通り、今季最大の目標はリーグ優勝です」

 堀之内聖・スポーツダイレクター(SD)が1月7日の新体制発表会で語気を強めた通り、2025年の浦和レッズは19年ぶりのリーグタイトル奪還(2ステージ制だった2016年は年間勝点1位)に向け、アグレッシブに突き進んでいく必要がある。2024年はJ1・13位、ルヴァンカップ3回戦敗退という不本意な結果に終わり、熱狂的なサポーターを落胆させただけに、今年は必ず再浮上を果たさなければならないのだ。
 こうした中、気になるのが、新チームの編成だ。今回の新体制発表にマテウス・サヴィオ金子拓郎らが参加した通り、フレッシュな戦力が10人も加わったのは朗報だ。特に2列目アタッカー陣に関しては、他クラブも羨むほどの分厚い選手層が実現した。
 昨年9月の復帰以降、得点力不足に悩み続けたマチェイ・スコルジャ監督にしてみれば、非常にポジティブな材料と言えるのではないか。彼ら最大限有効活用しながら、いかにして点の取れる形を築き上げていくのか。それが2月15日の開幕・ヴィッセル神戸戦までの重要命題と言ってもいいだろう。

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