南野拓実久保建英は“当確”で、旗手怜央

 先述した佐野航、福井、松木にも関係してくるが、ボランチとシャドーのポリバレントとしては鎌田大地(クリスタル・パレス)が有力だ。旗手怜央(セルティック)も現在の”森保ジャパン”では2シャドーで起用されているが、ボランチもこなせることは選考での強みになるだろう。
 2シャドーに目を向けると、最終予選の全試合でスタメン起用されている南野拓実(モナコ)は戦術的にも外せない存在と言える。その南野ほど起用法が安定している訳ではないが、久保建英(レアル・ソシエダ)は年齢的にも充実期に入ってきており、スペインのビッグクラブ、もしくはプレミアリーグの強豪などに、ステップアップも秒読みと見られるだけに、本大会のメンバー入りは順当だろう。
 3ー4ー2ー1の継続を想定すると、2列目は南野と久保だけがスペシャリストのような存在で、残りはボランチ、ウイングバック、1トップとのポリバレントな起用が想定される。その中で言うと鎌田は2列目がメイン、ボランチがオプションになっているが、もし2列目のタレントが充実してくれば、ボランチの割合が高くなっていくかもしれない。
 旗手に関しては残り1年半で、もし移籍があった場合、そこでの起用法が森保監督のチョイスにも少なからず影響しそうだ。2シャドーのスペシャリストという基準では、ポルトガルで5得点3アシストと活躍中の藤本寛也(ジル・ヴィセンテFC)が左利きのキッカーという意味でも、面白い存在になりうる。パリ五輪世代の台頭という意味では、森保監督も「強度の高いリーグ」と認めるチャンピオンシップ(イングランド2部)で奮闘中の斉藤光毅(クイーンズパーク・レンジャーズ)にも期待したい。

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