■宇佐美抜きで広島に勝利「守備がすごい」

大住「こんなに監督が代わる年って、あまり経験がないんだけど」

後藤「そうそう、すごいよね。J2のほうは結果が出なかったチームも含めて、けっこう留任が多いですけどね」

大住「J1の半分くらいのチームが、来シーズンは違う監督で戦うというのは、なかなかなかったことだよ。そうすると、監督が継続して指揮を執るチームに、ある程度のアドバンテージがあるのかな、という気がするよね。ナンバーワンはミヒャエル・スキッベ監督がいるサンフレッチェ広島だと思うけど」

後藤「まだ正式には出ていないけど、会見で本人も新シーズンの意欲を口にしていたし、そうなるだろうね。ヴィッセル神戸の吉田孝行監督は続投が正式発表されているし」

――そうなると、その2チームが2025年のJ1をリードすることになりそうですか。

後藤「そこに食い込みそうなのが、ガンバ大阪でしょ。本当に最終節はすごかった。宇佐美貴史を欠いていたのに、広島相手に3点取って勝ったというのはすごいね」

大住「ダニエル・ポヤトス監督の去就は、まだ確定していないけどね。シーズンの後半は、ずっと良かった。最終節で2得点した坂本一彩は、ちょっと化けるかもしれないよね」

後藤「ガンバの守備はすごい。特に中谷進之介は大成長したよね。彼はもともとすごく期待されていたのに伸び悩んだけど、2024年は本当にガンバの中心として活躍して、ベストイレブンにも入った。さらに宇佐美が復活というか、これまでより、もっと上のレベルの選手になってきたし。ほとんど負けなしだった2024年の終盤のチームに宇佐美が加われば、もっと強くなりそうな気がする。その頃の力関係から考えれば、神戸、広島、ガンバが3強として2025年のJ1をリードするんじゃないかな」

(7)へ続く
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