■「誰か1人が点を取る」チームじゃない
大住「理想的だよね。だから、宮代の補強はすごく大きかったと思うけど、宮代自体が移籍を契機にすごく変わったよね。確かにこれまでも、うまくて速い選手だったけど、最後の部分が足りないという印象だった。移籍後は最後のところまでやり切るようになった、というのがすごく大きかった気がする。神戸は初優勝したメンバーと2024年とでは大きく顔ぶれは変わってないから、なおさら一番大きく神戸を変えたのは、宮代だったんじゃないかなと感じる」
後藤「神戸もサンフレッチェ広島も、1人の選手が点を取るんじゃなくて、いろいろなところから点を取るという傾向だったね」
大住「広島は加藤陸次樹の補強が効いたよね」
後藤「開幕前に大橋祐紀も補強していたけど、すぐにイングランドに移籍しちゃったね。もしも大橋が今シーズン最後まで在籍していたら、得点ランキングでけっこう上位につけていたんじゃないかな。とはいえ、シーズン途中から入ってきて、けっこう点を取ったトルガイ・アルスランとゴンサロ・パシエンシアを含めても、誰か1人が点を取るチームじゃないところが上位に来たという印象だね。特定の1人が点を取るばかりだったのは、ガンバ大阪と横浜F・マリノスだけど」