■停戦百周年記念試合は「1-0」

 2014年12月には、イギリス南部、イギリス陸軍の本部があるオルダーショットで、「イギリス陸軍×ドイツ軍」の「クリスマス停戦百周年記念試合」が行われ、イギリスが1-0で勝利を収めた。

 1999年、ライプツィヒ郊外の村の旧家の屋根裏部屋で、第一次世界大戦当時ドイツ軍の中尉だったクルト・ツェーミッシュという人物の日記が発見された。彼は戦争に出る前には教師をしており、英語を流ちょうに話したと伝えられていた。そこには、彼が経験した「クリスマス休戦の無人地帯サッカー」の生き生きとした思い出がつづられていた。

「なんと素晴らしく、そして奇妙な出来事だっただろう。イギリス兵たちも、同じように感じていたに違いない。愛を祝う祭りであるクリスマスは、互いに殺し合う敵味方を、一時的だったが、友人として結びつけたのである」

 1914年12月25日、ひとしきりプレゼントを交歓し、歌を歌い、サッカーに興じた後、両軍の兵士かちは再び握手をして、泥んこの塹壕に戻っていった。そして翌日には「戦場」が戻り、銃声と砲声が響き渡るのである。

 去り際に、あるドイツ軍兵士がイギリスの機関銃兵だったブルース・ベアンズファーザーと握手しながらこう話した。

「今日は、私たちは友達でした。明日になれば、あなたはあなたの国のために、そして私は私の国のために戦うでしょう。幸運を祈ります!」

PHOTO GALLERY 「クリスマスに読みたい」サッカーが起こした奇跡の物語
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