■狙うさらなる成長の姿とは
では、今後どのような成長を狙っているのか。改めて問い直せば、「こういう大舞台とか、優勝がかかってる試合とか、大事な試合で自分が点取れる、チームを勝たせるかっていうのは、フォワードとしては非常に大事なことかなと思いますし、そこで自分の価値も上がってくる」と目を鋭くして語る。
この天皇杯決勝のように、チームに勝利をもたらす結果を大きな舞台で変わらず出し続けるようにと、そう意気込むのだ。
そのFWとしては、先述したように大迫勇也という最高にして高い壁となる存在が身近にいる。そのポジションへの意識について尋ねると、こう力強く話してくれた。
「与えられたポジションでしっかり自分も結果を出さないといけないっていうのは、どこのポジションでも変わらない。自分は点を取ることで、チームに貢献できると思ってるので、そこは別にフォワードという括りだけじゃなく、それが自分の良さでもありますし、そこは別にフォワードという枠で括って、ここで絶対やりたいっていうのは別にないですし、どこのポジションでもしっかり結果を出せるようにし準備をしています」
ヴィッセル神戸の残り2試合は、11月30日のアウェイでの柏レイソル戦と、12月8日のホームでの湘南ベルマーレ戦だ。昨年果たせなかった目標を、今季は果たせるか。ヴィッセル神戸サポーターだけでなく、川崎フロンターレのサポーターと関係者も、その笑顔を楽しみに待つ。
(取材・文/中地拓也)