■19歳の怪物ロナウドは「ベンチスタート」

 7月21日マイアミ、ロナウドは「ベンチスタート」だったが、ザガロ監督は「FIFAオールスター」で快勝を収めたチームをほぼそっくり日本戦に送り込んできた。4-4-2システムのブラジルは、以下の11人だった。

 

 GK      ジダ(ブラジル代表91試合、2002年ワールドカップ優勝GK)
 右サイドバック ゼマリア(代表25試合)
 左サイドバック ロベルト・カルロス(代表125試合、2002年ワールドカップ優勝)
 センターバック アウダイル(オーバーエイジ、代表81試合、1994年ワールドカップ優勝)
 センターバック ロナウド・グイアロ
 ボランチ    フラビオ・コンセイソン(代表45試合)
 攻撃的MF   アマラウ(代表10試合)
 攻撃的MF   ジュニーニョ(代表49試合)
 攻撃的MF   リバウド(オーバーエイジ、代表74試合、2002年ワールドカップ優勝)
 FW      ベベット(オーバーエイジ、代表75試合、1994年ワールドカップ優勝)
 FW      サビオ(代表21試合)
 ※代表回数は引退時までの数字。

 西野朗監督率いるU-23日本代表は、3-4-2-1システムだった。といってもフラットな3人DFではなく、スイーパー+ストッパー2人という形だった。18人のメンバーはすべて規定年齢の1973年以降の生まれの者で、「オーバーエージ」は使っていなかった。

 GK       川口能活(横浜マリノス)
 スイーパー    田中誠(ジュビロ磐田
 ストッパー    松田直樹(横浜マリノス)
 ストッパー    鈴木秀人(ジュビロ磐田)
 右ウイングバック 遠藤彰弘(横浜マリノス)
 左ウイングバック 路木龍次(サンフレッチェ広島
 ボランチ     服部年宏(ジュビロ磐田)
 ボランチ     伊東輝悦(清水エスパルス
 シャドー     前園真聖(横浜フリューゲルス)
 シャドー     中田英寿(ベルマーレ平塚)
 FW       城彰二(ジェフユナイテッド市原)

 西野監督の考え方は、強力極まりない相手の前線の4人をしっかりとマンマークすることだった。松田がサビオに、鈴木がベベットに食らいつき、ジュニーニョには服部を、そしてリバウドには伊東をつけたのである。

 主審はメキシコのベニト・アルチュンディア。2006年と2010年のワールドカップで合計8試合もの主審を務めた名レフェリーだった。

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