■6年前の橋岡大樹が堂々と語っていたこと
板倉を真ん中に配置するとして、左右のCBは町田と橋岡になるだろう。町田は最終予選過去4戦に先発。左WBの三笘薫(ブライトン)とも息の合ったコンビネーションを見せており、問題は全くない。
もう1人の橋岡にしても、最終予選序盤はケガで参戦していなかったものの、6月の2次予選・ミャンマー戦(ヤンゴン)では右CBでプレーしている強みがある。感覚的にもスムーズに適応できるはずだ。
「WBの選手が攻撃的で、前の選手がどんどん崩していってくれるという意味では、後ろはしっかり守って、ボールを取って繋げるところまでやらないといけない」と本人も右CBで出た時の役割を自分なりに理解している様子。それは心強い点と言っていい。
加えて言うと、橋岡は2018年10月のAFC・U―19選手権の準々決勝・インドネシア戦に出場。最終ラインのリーダーとしてゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで勝利の原動力になった経験がある。その時も6万人超の大観衆の中での大一番だったが、彼は全く動じることなくチームを確実に統率していた。
「大観衆の中で僕たちずっと浦和レッズではやっているので、そこは他の人より慣れているんじゃないかなという気持ちもありましたし、それと雨が降ってきて、少し視界が見づらくなってきたっていう中でも僕たちはしっかりそこでも集中切らさずにできたんじゃないかなと思ってます」と橋岡は6年前、堂々とコメントしていた。そのいいイメージを持って今回のインドネシア戦に入れるのは大きなアドバンテージではないだろうか。