【遠藤航と守田英正の役割関係から分析する「森保ジャパンのボランチ固定化」の理由(1)】鎌田大地も絡めたザックジャパンとの「共通点」と、異なる部分……守田「ボランチの醍醐味」の画像
インドネシア戦でプレーするサッカー日本代表の守田英正 撮影:中地拓也
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”完全アウェー”の環境でインドネシアを相手に4−0の勝利を飾ったサッカー日本代表。序盤や後半の立ち上がりは相手側にカウンターから何度も危ないシーンを作られるなど、決して簡単な試合ではなかったが、DF谷口彰悟とFW上田綺世という攻守の要を欠く状況でも、しっかりとチームの闘い方をオーガナイズできたのはキャプテンの遠藤航と相棒の守田英正という2ボランチの仕事が大きい。

 ただ、現時点では絶対的とも言える2人の安定感は、3人目・4人目にチャンスが与えられにくい状況も生んでいる側面はある。これは”ザックジャパン”における長谷部誠遠藤保仁の関係に少し似たところがある。
 この試合は5ー4ー1のブロックを作るインドネシアに対して、日本がイレギュラーなピッチコンディションの中でも、ボールを握る時間が長くなることは明白だった。遠藤と守田は2ボランチと言っても、基本は遠藤がアンカーのように中央で攻守のバランスを取り、その分、守田が幅広くボールに関わり、ウイングバックや2シャドーに3バックと連動していくのが基本だ。日本が実に16本のパスを繋いで、結果的に相手のオウンゴールとなった前半35分の流れでも、その役割分担はよく表れていた。

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