そうなると気になるのが、首位に立つ神戸の結果だ。こちらは東京ヴェルディとアウェイで対戦する。
第34節ではFC東京に敗れたが、その後はACLE、天皇杯での公式戦連勝を経て、J1でもしっかり白星を取り戻している。火曜日のホーム開催のACLEでの勝利も追い風に、簡単な相手ではないものの、東京Vから勝点3をもぎ取るだろう。
その結果、神戸と広島の勝点差は3ポイントへとやや拡大。広島にとっては、じりじりする展開となるだろう。
■追い上げに「冷や汗」をかく2チーム
残留争いでも、黄信号が点灯したチームがある。柏レイソルとアルビレックス新潟だ。
17位の柏は、降格圏にいる18位ジュビロ磐田と勝点4差。だが、怖いのは、磐田の消化試合が1つ少ないこと。この差が1ポイントになる可能性もあるのだ。
今節の柏は、新潟をホームに迎える。新潟と言えば、タイトルこそ逃したものの、先週末にルヴァンカップ決勝で大熱戦を繰り広げ、他クラブのファンも含めて感動を呼んだ怖い相手だ。
だが、新潟も柏と勝点1差しかない16位という立場だ。1週間前の記憶は色鮮やかだが、事実は残酷。柏とともに、J1残留争いの渦中にいるのだ。
この両チームの対戦は、何しろ引き分けが多い。過去35戦して、13試合が引き分けに終わっている。
柏は連敗中と不調の最中にあり、新潟はルヴァン杯のタイトルを逃した精神的ショックが本当に抜け切れているかが気がかり。このカードは4連続のドロー決着となり、今回引き分け予想の磐田の追い上げに冷や汗をかくことになりそうだ。