■「お前はバカだ」とブチ切れた監督に…
翌1993年のナビスコカップ決勝も同じ「ヴェルディ×エスパルス」となったが、レオンはこのときも同じ不平をぶちまけ、2年連続の敗戦を会場のせいにした。しかし、1996年、第4回大会の決勝戦が三たび「ヴェルディ×エスパルス」の対戦となったとき、レオンはヴェルディの監督を務めた。試合前日に「以前あなたは国立競技場で決勝戦をするのは不公平だと言っていたが、今回はどう思うのか」という質問を受けると、その記者に向かって「お前はバカだ」と、ブチ切れた。
ちなみに、この1996年の決勝戦は、エスパルスがFW長谷川健太のゴールで先制し、その後、点を取り合って延長戦まで戦い、3-3、PK戦となった。ちょうど今年の大会と同じスコアの熱戦だったが、PK戦では先攻ヴェルディの2番手FW武田修宏が左に外し、他の9人が決めて5-4でエスパルスが初優勝を飾った。エスパルスの監督は、知性と冷静さで知られるアルゼンチン人のオズワルド・アルディレス、当時40歳であった。