■ラゴスと同じ「雷光」が鹿島で走った

 稲光というのは、落雷とともに雲から地表に向かって走るものと思っていました(実際は、上から下、下から上へと何往復もしているらしいのですが、肉眼ではそれは見えません)。

 いずれにしても、稲光(稲妻)というのは上下方向に現われるものと思っていました。

 ところが、ラゴスでは、稲光は水平方向に走っているのです。こちらの雲と、隣の雲の間を稲妻が行ったり来たり。そのうち、あちこちの雲を稲光が結んで、網状になってしまいました。

 これを見て、僕は「やはり、雷にしても、アフリカ大陸の雷はすごいものだなぁ」と感心していたのです。

 しかし、その後、日本でも網状の雷を見かけました。

 カシマ・サッカースタジアムで鹿島アントラーズの試合を見ていたら、雷がやってきて試合は中断(中止)になってしまいました。コンコースに出て、空を見上げたら、あのラゴスでの光景さながらに雲と雲を結んで網状に稲光が行ったり来たりしていたのです。ラゴスほどの密度ではありませんでしたが……。

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