■「セットプレー」で点を取れるように
――気づいたら、セットプレー問題も解決されていましたね。
後藤「そうなんだよ。最終予選に入ってから、セットプレーで点を取れるようになっている」
大住「遠藤航の中国戦での先制点といい、今回の小川のゴールといい、非常に大事な点をセットプレーで決めているというのも3年前の前回最終予選と違うところだよね」
後藤「3年前どころか、つい半年前まで続いていた問題だよ」
大住「CKを入れた伊東純也のボールが素晴らしかったね」
後藤「伊東は何本かCKを蹴ったけど、全部良かった。CFと同様に問題だと思っていたGK問題も解決しそうだし」
大住「そうだね。この最終予選で鈴木彩艶が初めて試される試合だったけど、ミスもなかった。前半終盤に見せたセーブは、日本の他のGKじゃ防げないものだったよね。ふつうだったら、GKがのけぞっても手が届かなくて、ゴールに入っていたと思う」
後藤「パルマに移籍してから何試合か出ただけなのに、すごい効果だね。この間のボローニャ戦でも、後半ほとんどの時間を10人で戦って散々攻められても守り切ったからね」
――後藤さんが期待する最終予選無失点も、おかげで継続できています。
後藤「そうだよ。やられるとしたら、この試合が一番可能性が高かったわけだよ。アウェイでのサウジアラビア戦だからね。だから、完勝なんだよ」
大住「シュート数は相手のほうが多かったのかな」
後藤「AFCによると、シュート数はサウジアラビアが13本で日本が7本になっているね」
大住「前半は相手が8本、日本が4本だったよね」
後藤「そう。でも、オン・ターゲット(枠内シュート)は日本のほうが多かった」