■前回の最終予選と比べて「全然違う」レベル

大住「ハーフタイムに選手交代するならば南野拓実を下げる、という判断は理解できる。率直に言って、プレーは堂安より南野のほうがすごく良かったと思う。でも、前半のうちにイエローカードを受けた南野に対して、もう1枚警告を出させようとして大げさに倒れたりと、サウジの選手は南野を狙い撃ちしてきた」

後藤「さらに堂安が守備で苦しんでいたから、その問題点を両方解決するのが、あの手だったということかな」

大住「菅原を入れて4バックにしたら、南野を残して右サイドのMFにまわしても大丈夫かなと思ったけど」

後藤「後半になるとサウジアラビアもだいぶ体力が落ちてきていたし、伊東はスピードじゃ負けないからね。実際に勝てはしなかったけど、負けもしなかった」

大住「9月シリーズもそうだったけど、森保一監督は試合の見極めがすごく伸びていると感じる。前回最終予選があった3年前と比べて、そこが全然違うよね」

後藤「3年前とは、監督も選手個々の能力も間違いなくレベルが上がっている。選手は所属しているクラブの格も上がっているわけだしさ。あらゆる意味で3年前とは違う状況ですね」

大住「ハーフタイムに何をするかというのが、この試合の大きなポイントだったと思うけど、伊東を入れることで相手に形をつくらせなくしていった。1度大きなものはあったけど、後半ほとんどピンチがなかった。やはり森保監督の手腕はすごいと思ったよ」

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