■仙台は「東北ダービー」で秋田に先制を喫す
仙台が手痛い1敗を喫した。
J2リーグ第34節が10月5、6日に行なわれ、5位のベガルタ仙台は6日、10位のブラウブリッツ秋田との東北ダービーに挑んだ。
J2リーグは残り5試合となり、前節まで首位の清水エスパルス、2位の横浜FCの自動昇格が濃厚となっている。一方で、J1昇格プレーオフ圏の争いは熾烈だ。
3位のV・ファーレン長崎は勝点60、4位のファジアーノ岡山と5位の仙台が勝点55、6位のジェフユナイテッド千葉が勝点52、7位のモンテディオ山形が勝点51、8位のいわきFCが勝点50となっている。各チームはプレーオフをホームで戦うためにも、6位以内に入るだけでなく順位をひとつでもあげていくことが必要だ。
前日に行なわれた試合で、千葉が勝利をつかんでいた。千葉、岡山、仙台が勝点55で並び、得失点差で千葉が4位に浮上している。6日に戦う仙台も、勝点3を積み上げたい一戦である。
ところが、開始早々の7分にいきなりビハインドを負ってしまう。右サイドからクロスを許すと、ヘディングシュートを決められてしまった。シンプルな縦パスやクロス、ロングスローからゴール前の競り合いを挑んでくる秋田の攻撃は、分かっていても圧力を感じるものだ。
仙台は20分に反撃を試みる。相手のパスミスからMF郷家友太がFWエロンへ縦パスを刺し込み、FW中山仁斗が引き取ってペナルティアーク内正面から左足を振り抜く。決定的な場面だったが、中山のシュートはわずかにゴール左へ逸れた。
30分過ぎからは、仙台がボールを握る。敵陣でのプレー時間を増やしていくが、中央を閉じる相手守備陣を崩しきれない。ワンタッチのフリックを使って守備ブロックの間へボールを入れる場面もあるが、フリーでシュートを打つことはできない。崩しでもフィニッシュでも、左MFに入る中島元彦がボールに触る場面が少ないのは、このチームにとって良くないシグナルだ。前半は0対1で折り返した。