■次戦・水戸戦への想い
残された5戦の相手は水戸、モンテディオ山形、栃木SC、いわきFC、ロアッソ熊本。プレーオフ参戦がかかっているチームもいて、どの試合も一筋縄ではいかなそうだ。それでも清水がやるべきなのは、1つ1つの試合で全力を尽くすこと。それしかないのだ。
「もうとにかく1試合1試合、しっかりやることだけなんで。この1週間しっかり準備して、次の水戸戦に向けてやるだけって感じっすね。もう僕はまだそこまで(J1昇格決定の)意識はしてないんすけど、自分たちが勝ち点3ずつ積み上げていけば、勝手に昇格になるんで、それだけをしっかり意識してやっていきたいなと思います」と乾貴士も平常心を強調する。
36歳の百戦錬磨のベテランが満身創痍の中、フル稼働していれば、他のメンバーも自然と「やらなければいけない」と意識を高めるはず。本人は「正直、おっさんなんで、メチャクチャしんどいですよ」と苦笑していたが、清水をJ1に導かなければ、2022年に途中加入させてもらった恩返しができないという責任感もあるはず。ここから最後の力を振り絞って挑むことが肝要なのだ。