■「引き分けをポジティブに」
「今、チームの雰囲気はすごくいい。横浜FC戦も難しい試合なりましたけど、昨年とか今年の中盤くらいなら負けてた試合を何とか追いつけるようになった。それは昨年や今年の半ばにはなかった良さだと思います」と原もチームの進化を実感する。
矢島慎也も「横浜FC戦前の3連戦で逆転で勝ったりとか、うまく自分たちで立て直していくことができるようになっている。今回、引き分けられたことを少しポジティブに捉えるのも大事なのかな」と話しており、この前向きな機運を先につなげていくことができれば、今年こそ大願成就を成し遂げるられるだろう。
J2ながら東京・国立競技場に5万5000人超の大観衆を動員できるのを見ても分かる通り、オリジナル10の清水はJ1にいなければいけないチーム。ここ2年間は苦労の連続だったが、この紆余曲折を糧に強固な基盤を作ることが重要だ。勝負の次戦では水戸を圧倒し、足踏みすることなく目標を果たしてほしいものである。
(取材・文/元川悦子)