■「期待したい」小林監督のJ1リーグ挑戦
若い選手も多く、アップテンポで攻撃を仕掛ける千葉の中で、ボールを収めることでリズムに変化を与えられるのだ(小林監督は「時間を止められる選手」と表現した)。
山口戦では、品田はエドゥアルドとボランチを組んだが、品田がボールを収めて落ち着かせ、一方、エドゥアルドは周囲でよく動いてボールを奪ったり、積極的にドリブルをしかけたりといったプレーで、「静の品田-動のエドゥアルド」といった関係性を作り上げていた。
品田自身も、ゲームを落ち着かせるだけでなく、そこから再びスイッチを入れるようなプレーを覚えていったら、Jリーグを代表するようなボランチとして成長できるのではないだろうか。
6位以内に入ったとはいえ、J2リーグはまだ6節も残っている。そして、J2リーグの昇格圏争いは4位のファジアーノ岡山から10位の藤枝MYFCまでが勝点5の中にひしめく大混戦となっている。千葉としては3位のV・ファーレン長崎(勝点11差)までは届かないが、4位は十分に狙える位置にいるが、同時に6位以内確保も大変な厳しい戦いが続く。
だが、小林監督の、あの外連(ケレン)味のない、ひたむきな戦い方を見ていると、一度はJ1リーグに挑戦させてみたいと感じるのだ。「元・古河サポーター」の1人としてだけではなく、そうした意味でも千葉には大いに期待したい。