■代表デビュー戦の「国籍変更GK」が大活躍

 だが前半19分、インドネシアがホームチームにショックを与える。MFウィタム・スラエマンが右を突破。中央に戻し気味に送ったボールをオラットマングーンが受けると、混乱したサウジ守備陣をかわして左足シュート。オラットマングーンの内側を右ウイングバックのサンディ・ウォルシュ(ベルギー生まれ、メヘレンでプレー)が駆け上がっており、ウォルシュはシュートをよけようとジャンプしたのだが、その右足に当たったボールがサウジGKの動きの逆をついてゴール右に吸い込まれたのだ。

 サウジアラビアは猛攻をかけ、前半のアディショナルタイムに同点とする。ペナルティーエリア外正面からMFムサブ・アルジュワイルがシュート。これがインドネシアDFに当たり、コースが変わってゴール左に転がり込んだ。

 後半もサウジアラビアが試合を支配して攻め続ける。ここに立ちはだかったのは、8月に国籍変更が認められたばかり、インドネシア代表デビュー戦のGKパエスだった。後半34分、自身のミスからPKを与えるが、アルドサリのキックを見事セーブ。その後の決定的ピンチにも好セーブを連発し、1-1のまま試合を終わらせたのだ。

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