J2清水エスパルスのホームスタジアムであるIAIスタジアム日本平が、SNSで台風対策の様子を公開した。ふだんは見えない設備と携わる人々の努力に、多くの人が称賛の声を上げている。
台風10号が、8月を終えようとする日本で猛威を振るっている。大型の台風でありながら移動速度が遅いために被害も拡大。進路も読めない部分が多いことから、全国で混乱が広がっている。
サッカーも、大きな影響を受けている。プロサッカーリーグのJリーグも、試合が行われる前日の8月30日19時時点で、近畿・東海地方を中心に、5試合の中止が決まっている。
FC東京はアウェイで開催されるサンフレッチェ広島との試合に向けて移動していたが、搭乗していた新幹線が止まってしまっていたため、急きょ途中下車して宿泊することになった旨を報告していた。台風による被害は、目に見えない場所にも広がっている。
直接・直近の被害にはつながらないが、影響を受けるのが各クラブの練習場やスタジアムだ。これまでの台風では複数回、河川敷からほど近い湘南ベルマーレのトレーニンググラウンドが水没した事例が報告されていた。
スタジアムも、危機察知能力を高めて、台風に対応している。その一例が、アイスタがSNSに投稿した動画に現れている。
アイスタがアップロードした動画では、ピッチ脇で水が噴き出している。台風による被害かと思いきや、そうではない。これは、アイスタが自主的に行った防御策だという。
同アカウントの説明によると、大雨が降る前に、タンク内の雑用水を放水しているという。こうすることでタンクのオーバーフロー、さらにピッチへ水があふれることを防ぐのだという。吹き出た水がピッチ方向へ進んでいく様子は、まったく見られない。