■後半もサイドバックが交代し…
2対1とした直後、仙台をアクシデントが襲う。後半開始早々に相手選手と衝突していた奥山が、56分に交代を余儀なくされるのだ。森山佳郎監督はボランチが本職のMF工藤蒼生を送り込む。
両SBが交代するというアクシデントは、選手交代のプランが崩れるだけでなく、ピッチ内のバランスにも影響しただろう。65分、左サイドからクロスを供給され、同点に追いつかれてしまう。76分にも左サイドからのクロスをきっかけに、千葉の小森飛絢にヘディングシュートを決められてしまった。
森山監督は80分に交代カードを切り、MF松下佳貴を左SBとし、工藤をボランチに上げる。前線には5試合ぶりの出場となるFW菅原龍之助を起用して圧力をかけようとする。しかし、85分に左サイドを崩され、小森に決定的な4点目を決められてしまった。仙台は2対4で敗れた。
仙台はこの試合を最後に、長澤が海外クラブへの移籍を前提にチームを離脱することとなった。ここまで出場停止の試合を除いて27試合に出場している32歳は、ゲームをコントロールする存在としてチームに欠かせない。試合後のフラッシュインタビューに応じた森山監督は、「抜けた穴は大き過ぎるほど大きい。全員が失った大きさを感じながら、自分がチームを変えていく気持ちを持たないといけない」と厳しい表情で話した。
仙台の連勝は「3」でストップし、勝点は「47」のままだ。次節は勝点「43」で7位のいわきFCをホームに迎える。
チームの大黒柱を失ったなかで、J1昇格プレーオフ圏に踏みとどまることができるのか。それとも……残り10試合、仙台の地力が問われる。