■チームにとって逆転優勝への大きな武器に

 キャプテンの柴崎岳とともに、ボランチのポジションから攻撃を組み立てた三竿は「亨介も合流して間もないですけど、すぐ自分の色を出した。チームにとっても、亨介はこういう選手だっていうのも分かったと思う」と前向きに語る。同じく欧州から、少し早く日本に帰ってきた三竿は「自分がどうやって調整して、調子が上がってきたかっていうのはずっと一緒にやったり、取り組んだり、伝えてはいる」という。田川もそんな三竿の存在を頼もしく感じているようだ。

 田川は今後に向けても「普段から、前からやってることをどんどん出していけば、チームにフィットするとは思いますし、それを続けてやっていきたい」と意気込む。プレーのビジョンに関して細かく言語化するタイプではない。しかし、加入した時点で鹿島のスタイルが自分に合っていると感じたという田川。

 シンプルに自分の特長を発揮する田川の特長が、鹿島にフィットしてくれば、逆転優勝を目指す大きな武器になっていくことは間違いない。そして、田川自身のゴールにもつながっていくだろう。

(取材・文/河治良幸)

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