■J2と並行しての戦いと「新スタジアム」
横浜FCとしては、内容的には満足すべき戦いだったが、あれだけのチャンスがありながら、勝点3を取れなかったことは残念だった。いわば、勝点2を失った引き分けだったのだ。最終的な順位争いとなった時点で、この引き分けが何か影響を及ぼすことにならないといいのだが……。
いずれにしても、第26節終了時点で3強が勝点3差の中にいる。自動昇格圏の2位争いは、この3チームに絞られた。そして、4位のレノファ山口、5位のベガルタ仙台、6位のファジアーノ岡山が勝点1の差にひしめき、さらにから7位のいわきFCが勝点3差に迫っている。プレーオフ圏争いも激しいものになるだろう。
長崎、山口、また8位のジェフユナイテッド千葉、9位の徳島ヴォルティスは天皇杯にも勝ち残っている。もし、彼らが準々決勝に進出したりすれば、J2リーグと並行しての戦いを強いられることになる。
さらに、自動昇格の2位以内を目指す長崎では10月には長崎スタジアムシティが完成。本拠地が「ピース・スタジアム・コネクテッド・バイ・ソフトバンク」(略称「ピースタ」)に移ることになる。
新スタジアムは大きな関心を集めており、多くのサポーターの後押しを得られることになるだろうが、選手たちが新スタジアムにうまく適応できるかどうか、あるいは心理的なプレッシャーにならないだろうかといった懸念もある。
こうした、外部要因も含めて、J2リーグの残り12試合からはひとときも目が離せない。