■宇佐美貴史「特に自分の責任が大きい」
後半になると、7日の浦和レッズ戦が雷雨中止になった柏の方が体力的に余裕があったため、徐々にギアをアップ。ガンバはウェルトンや坂本一彩ら持てるカードを次々と投入して攻撃の活性化を図るが、なかなかゴールには至らない。
「途中から入ってきて試合を決めきれる選手が今日は少なかった。明らかにパワーダウンしちゃった感は否めない」と守備の要・中谷進之介も苦渋の表情を浮かべていたが、勝ち点1を死守するだけで精一杯という形になってしまった。
これで2試合続けてスコアレスドロー。しかも3戦無得点というモヤモヤ感が色濃く残る状況だ。
「得点力の改善を明日今日でやっていくのは難しい。監督である自分自身はチャンスを作るのが仕事。今までシュートを打った監督は見たことがない。シュートの形作りを自分の仕事としてしっかりやっていきたいと思ってます」とダニエル・ポヤトス監督はチャンスの数を増やすことに注力していく構えだ。中断期間もそこに取り組んだ模様だが、成果は出ていると宇佐美は感じているという。
「ここ2試合は本当にフィニッシュの質だと思います。そこの流れまでは東京戦もよかったし、今回も何シーンかありましたし、そこを決めきれていればもっと違う流れになってる。最初に僕自身が決めきれていれば、だいぶゲームも変わった。点を取れていないのは前で出ている選手、特に自分の責任が大きいと思います」とキャプテンは反省の弁を口にするしかなかった。