■鹿島の首位浮上を阻止する「選手層」

 現在G大阪と勝点で並び、得失点差で上回る鹿島アントラーズにも首位浮上の可能性があるが、今節はお預けとなるだろう。ヴィッセル神戸の厚い選手層が立ちはだかるのだ。

 昨季のJ1を制し、ACLエリートでアジアに挑戦する神戸は、オフに積極的な補強を施した。完全移籍で獲得した宮代大聖は現在、チーム最多の7得点と新たな顔のひとりになりつつある。

 さらには、広瀬陸斗が徐々に出場機会を増やし、既存戦力でも菊池流帆が負傷から戻ってくるなど、スケジュールが厳しくなる今後に向け、層の厚さを見せつけつつある。

 特に、今回はウィークデーのリーグ戦を挟んでの連戦だ。こうした状況で、選手層の厚みが持つ価値は、さらに上がっていく。

 ホームでの連戦であることも、神戸には追い風だ。今シーズン最初の対戦では鹿島に屈したが、その際のリベンジの気持ちで戦えば、上位争いをさらなる混沌に導くことになるだろう。

 J2では、下剋上が起きそうな予感がある。5位ベガルタ仙台と19位栃木SCの対戦だ。

 栃木はここ3戦、2勝1分と負けなし。カギは、やはり小林伸二監督だろう。

 強固な守備を築き上げることで、数々の偉業を成し遂げてきた名将だ。2016年には、J2に降格した清水エスパルスの監督に就任。1年でのJ1復帰を果たした。早くも、その新監督の手腕が発揮されているとみて間違いないだろう。

 しかも今回対戦する仙台は、栃木でバトンを受けて、初めて指揮を執った試合の対戦相手でもある。1-2で敗れたが、小林監督の頭には、しっかり相手の情報が入っているはずだ。

 栃木がアウェイで勝利して3連勝。J2のプレーオフ出場権獲得などの昇格争いは、さらなる混戦になるだろう。

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