6月26日の第20節から後半戦に突入した2024年J1。2位・鹿島アントラーズは勝ち点37で並んでいるガンバ大阪と本拠地・カシマスタジアムで激突した。
6月の代表ウイーク明け以降、アルビレックス新潟、浦和レッズに続けて引き分けた彼らにしてみれば、今回は是が非でも勝ち点3がほしかった。中3日の過密日程に加え、気温が一気に上昇。選手たちにとっては厳しい条件となったが、ランコ・ポポヴィッチ監督もこれまで以上に強度と推進力を前面に押し出した戦いを強く求めた。
前半はある程度、狙い通りの展開に持ち込むことができた。ガンバに支配率で上回られたものの、連動したハイプレスから高い位置でボールを奪う、速く攻めるスタイルが機能。決定機も作った。最たるものが前半25分のシーン。鈴木優磨が福岡将太から最前線でボールを奪い、パスを受けた濃野公人が無人のゴールに蹴り込んだかと思われたが、中谷進之介に間一髪でブロックされ、先制点がフイになってしまったのだ。
「相手がいないと思って、フカさないように枠に入れることだけ考えていたら、相手がいたんで(苦笑)。自分自身があそこで決めていたら勝てた試合だった」と背番号32も反省。この場面が大きなターニングポイントになったのは確かだろう。