町田ゼルビア、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪ら上位陣との差をじわじわと広げられているサンフレッチェ広島。
ただ、守護神・大迫敬介が「何もまだ終わっていないし、(シーズンの)半分も終わっていない。こういったゲーム(6月19日の横浜F・マリノス戦)で勝ち点1、勝ち点3を拾っていかないと上には食い込んでいけないと思うので、しっかりと修正したい」と前向きに語ったように、まだまだ諦める必要は全くないのだ。
さしあたって、ボランチをどうするかというのは、直近の大きなテーマではないか。川村拓夢、野津田岳人という実績ある2人が同じタイミングでいなくなるというのは、ミヒャエル・スキッベ監督にとっては頭の痛いところ。しかも、満田誠が退場し、次節・柏レイソル戦は出場停止。松本泰志が好調をキープしているのは朗報だが、今季何度かやっているように塩谷司を一列上げるのがベストな方策なのか。そのあたりを模索しているに違いない。
「次は(佐々木)翔が戻ってくるけど、(荒木)隼人のケガもあるので、バランスを見ながらになると思います。どこをやるにしても、自分にできる最大限のプレーをしなきゃいけないと思っているので」と塩谷はベテランらしい口ぶりで冷静に状況を見極めていく構え。確かに荒木不在となれば、最終ラインの陣容に不安は残る。塩谷は残して、松本大弥のような若手を抜擢する策もあるだろう。