■ワールドカップで「ベスト8」に行くための課題

――後藤さんが考えるチームの課題は何ですか。

後藤「モチベーションをどうやって保つか、じゃないかな。アジアのチームを相手に、絶対的に自分たちのほうが戦力が上という試合を繰り返す中で、どうやってチーム力を上げていくのか。森保監督もシリア戦後、目の前の試合に勝つことと成長することのバランスを取らなければいけない、と何度も言っていたけど、まさにそこだよね。アジアの相手と戦いながら、ワールドカップ本大会で上まで行けるようなチームをつくるという難しい作業をしなければいけないわけだから、大変な仕事だね」

大住「本当だよね。よくやっていると思うよ。それも、世界で戦うというリアリティが、一時代前とは違うからね。本当にワールドカップでベスト8に行くかどうかというレベルの話だから。以前は口ではそう言っていても、ワールドカップ出場権を取ったら浮かれてしまう時期があったよね。でも今は、予選でサウジアラビアやオーストラリアと戦いながら、本大会でスペインやドイツと戦うことを考えなければいけない時代になってきている。選手たちがそういうリアリティを持って考えられるし、感じられるし、周りもそう思うようになっているから、重みが全然違うよね」

後藤「プレミアリーグブンデスリーガで優勝争いしているようなチームの選手たちが集まっているんだからね。2018年のロシアW杯のノックアウトステージでベルギー相手に2点リードして、逆にどうしていいか分からなくなっちゃうといったことは、もうないだろうね。クラブで毎週のように世界最高の相手と対戦している選手たちなんだから」

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