■「トミや滉くんが、高い基準を代表に持ってきてくれる」
板倉も途中出場したミャンマー戦ではボランチとしてプレーし、中村のゴールの起点になる縦パスを通した。左サイドバックでもプレーできる左利きの町田は、CB陣が史上最強かつハイレベルになった要因を、冨安と板倉の存在に帰結させた。
「レベルの高いリーグでプレーしているトミ(冨安)や(板倉)滉くんが、高い基準を代表に持ってきてくれる。それに負けないように、自分も追いつけ追い越せで、選手として常に高みを目指し続けなければいけないと思っている」
伊藤や町田には今夏のステップアップが幾度となく報じられている。
「それは代表活動が終わって、ここからちょっと話し合いたいと思っています」
笑顔を浮かべながら町田が言及した「それ」とは、ベルギーからヨーロッパの5大リーグへの移籍を指しているのだろう。冨安が先駆者となり、板倉が後に続いているCB陣のポジティブなライバル関係は今夏の移籍市場をへて、9月に幕を開けるアジア最終予選でさらなる相乗効果を森保ジャパンにもたらそうとしている。
(取材・文/藤江直人)