【森保ジャパンの最終ラインはどう機能し、そして可変したのか(1)】冨安健洋が語る「3バックだから大きく変わる、というのはない」の考え……「相手を見ながら立ち位置を変える」の画像
シリア戦でプレーするサッカー日本代表の冨安健洋 撮影:中地拓也

 ミャンマー、シリア両代表との北中米W杯アジア2次予選の第5節および最終節に臨んだ6月シリーズで、森保ジャパンはそれまでの主戦システムだった4バックではなく、ともに3バックで前半のキックオフを迎えている。

 2試合で6人のセンターバック(CB)が先発したが、重複した選手はいない。6人は全員が海外で、具体的にはカタールのアル・ラヤン所属の谷口彰悟以外はヨーロッパでプレーしていて、さらに複数のポジションでプレーできる。

 センターバック陣を束ねる冨安健洋は、3シーズン目を終えたアーセナルでは左右のサイドバック(SB)が主戦場だった。3バックの右CBで先発した11日のシリア戦(エディオンピースウイング広島)後には、6月シリーズに招集された森保ジャパンのCB陣の顔ぶれに「間違いなく厚みが出てきている」と言及した。

「これまでの日本代表だったら、前線の選手たちにけっこうタレントが多いと見られがちでしたけど、いまではチーム全体的に(CBを含めた)どのポジションにもいい選手たちがいる。これは間違いなくいい状況だと思っています」

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