■「あんなのありか?」と思わせるプレー
そして、もう1つキューウェル監督が異議を唱えたのが、後半アディショナルタイムのスローインの場面だった。
57分の同点ゴールの後、右サイドバック濃野公人のゴールで鹿島が逆転。さらに、FKからのボールを関川郁万が頭で決めて鹿島が3対1でアディショナルタイムに入っていた。
そして、横浜FMは94分に1点を返すことに成功した。交代で投入された宮市亮のクロスを同じく交代で入った植中朝日が頭でねじ込んだゴールだった。
横浜FMはすぐにボールをセンターサークルに戻して、同点ゴールを目指した。すると、97分に横浜FMにスローインのチャンスが生まれ、加藤聖がロングスローを狙った。そのスローインの瞬間、鹿島の須貝英太が加藤の目の前でジャンプしてスローインを妨害したのだ。
その場面も、スタンド記者席から見ていて、「あんなのありか?」と思ったが、木村主審はそのままプレーを流したのだ。
タッチライン際ではキューウェル監督が第4審判や副審に抗議を続け、試合終了後にはセンターサークル付近にいた木村主審に詰め寄って、キューウェル監督に対してイエローカードが突きつけられた。
そして、記者会見の席でも、キューウェル監督は判定に対して不満を露わにしたのだ。