今回のtotoは、J1第16節の9試合とJ2第17節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
今節は、チームによってはミッドウィークにルヴァンカップを戦うなど、勝敗予想をするにあたり、考慮すべき要素が増えている。そうした中から、今回は「監督力」に、特に注目してみたい。
北海道コンサドーレ札幌は現在19位と、降格圏に沈んでいる。今節ホームに迎えるのは、前節で昨季王者のヴィッセル神戸を破るなどして、3位につける鹿島アントラーズ。難敵と言っていいだろう。
互いに水曜日にルヴァンカップ3回戦を戦い、札幌はPK戦の末に辛勝し、鹿島はFC町田ゼルビアに敗れている。選手の疲労やメンタル面への影響など、ネガティブな要素はともにある。
そうした状況だからこそ、監督力に注目したい。
札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、戦術家として知られる名将だ。サンフレッチェ広島でJリーグ、浦和レッズでリーグカップを制し、予算が潤沢とは言えない札幌をルヴァンカップ決勝へと導いた。
対する鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督も複数のJクラブを率いてきた。だが、これまでのところ、タイトルとは縁がない。
加えて、選手の疲労も考慮したい。ヴァンカップ3回戦で、札幌は遠い長野まで出向いたが、大胆にターンオーバーを施した。一方の鹿島は同じ関東圏の町田での試合ながら、起用した主力選手の数は少なくなかった。
両監督は、ともに旧ユーゴスラビアの出身である。この同胞対決は、経験値で大きく上回る大先輩、ペトロヴィッチ監督が勝利すると考える。勝敗予想の投票率で約69%にも上る、鹿島の勝利予想を覆すことになるだろう。