J1の鹿島アントラーズが、「国立決戦」に向けての煽り動画を公開した。レジェンド級の名物アナウンサーが起用され、ファンの興奮を呼んでいる。
鹿島は今季、「CLASSICO3」(クラシコ3)と題して、伝統ある対戦に力を入れている。初戦は3月30日のJ1第5節、2強時代を築いてきたジュビロ磐田との対戦だった。続く第2戦は、第13節の東京ヴェルディ戦。久々にJ1に帰ってきた、Jリーグ創設期のライバルとの激突だった。
ラストを締めくくるのは、国内トップリーグで繰り広げられ続ける熱戦だ。1993年に誕生したJリーグで、ともにトップリーグを戦い続ける横浜F・マリノスを、国立競技場で迎え撃つのだ。
世界でも有数の戦力が拮抗したリーグでは、ビッグクラブであろうとも2部降格を強いられてきた。その競争力が高いリーグで生き残り続けてきた同士、プライドを前面に出しての対戦となる。
この試合に向けて、鹿島は試合日程などを大きく打ち出したアドトラックを東京都内で走らせるなど、アピールに力を入れている。さらに5月21日、かなりのインパクトを持つ動画を公開した。
冒頭から聞こえてくるのは、多くの人になじみの声である。さらに続いて登場する本人の姿も、やはり見慣れた姿だ。ヘッドセットを頭につけてアナウンスしているのは、古舘伊知郎氏である。
テレビ朝日では確立した自身のスタイルを前面に押し出し、プロレスを実況からも盛り上げた。フリーに転身後は、F1の実況でさらに名を馳せた。その後もニュース報道番組など幅広く活躍した、レジェンド級のアナウンサーだ。
歴史を振り返りながら、古館氏はジーコ氏を「現人神」、中澤佑二氏を「ゴール前の鉄砲水」など、両クラブのOBを独特の言い回しで紹介していく。もちろんその選手紹介は現役選手たちへとつながっていき、「鹿島の風神」「大胸筋と二頭筋の怪物」など、まさに古館節を全開にしていく。