■「100%の力を出して初めて100%の結果が帰ってくる」

「積み上がっているけれども、勝ってちゃんとしたものにしていきたい」

 一進一退の浮き沈みがあったとしても、結果的に右肩上がりになるように。そういう気持ちで、トレーニングに挑む。そして、そのアプローチを確固たるものにしたいからこそ、勝利が重要だという。

 今の課題は明白。先制点が取れているからこそ、「そこから2点目を奪って相手を引き離す作業」だ。結果的に大量失点の試合があったとしても、その前に流れを掴んでいればけっして違う展開になった。それは、相手選手の試合後の証言からも明らかだ。

 5月の反転攻勢は途中で失速してしまったが、目指すサッカーに変わりはない。

「100%の力を出して初めて100%の結果が帰ってくる」

 こう話す指揮官が、麻生グラウンドで全力のトレーニングに取り組む。

(取材・文/中地拓也)

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