■常勝軍団復活への最重要ポイント

 だからこそ、2試合連続の途中出場ゴールという結果は大きかっただろう。チャヴリッチは今季4得点。5点の鈴木優磨に並びつつある。上田綺世(フェイエノールト)が去った後の鹿島は鈴木優磨という特定の得点源への依存度が高く、この問題が重くのしかかっていたが、チャヴリッチがより決定力を研ぎ澄ませてくれれば、チームにとっては非常に心強い要素になる。出場時間が短くても、得点を取ってくれれば、それでいいのだ。

 この先も彼がジョーカー起用されるかは未知数だが、鈴木優磨とのホットラインも成熟度を増しつつある。そういったポジティブな部分を5月12~19日にかけての東京ヴェルディサンフレッチェ広島ヴィッセル神戸との重要な3連戦につなげられるのか。この5月が鹿島の常勝軍団復活への最重要ポイントになるのは間違いない。

(取材・文/元川悦子)

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