【6月の日本代表を狙う“MF予備軍”伊藤敦樹&脇坂泰斗の現在地(1)】浦和・伊藤が「ストレスやフラストレーションがないと言えば嘘になる」と語る、勝利へ導けないもどかしさの画像
川崎フロンターレ戦で同点に追いつき喜ぶ味方の選手とは対照的に、試合再開に挑む浦和レッズの伊藤敦樹 撮影:中地拓也

 2024年J1は大型連休中の連戦真っ只中。今季は突出したチームがなく、序盤から大混戦になっているが、前評判の高さとは対照的に中位に沈む浦和レッズとしても、試合数の5月は連勝で勢いに乗りたいところだ。

 彼らが3日に対戦したのは川崎フロンターレ。ご存じの通り、川崎も今季は予想外の低迷に苦しんでいる。10節終了時点ですでに5敗を喫し、直近5戦で白星がない。そういう意味では4月28日の前節・名古屋グランパス戦を刈っている浦和の方がやや状況的に上向きと思われた。それだけにここで今季初の連勝を飾り、停滞感を完全払拭したかった。

 そのキーマンと言うべきなのが、右インサイドハーフ(IH)を担う伊藤敦樹。今季開幕前には「10ゴール5アシスト」という大胆な目標を掲げながら、ここまで無得点と、想定外の苦境に直面しているのだ。

 4月24日のYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・ガイナーレ鳥取戦では待望の今季初得点を挙げ、「とにかく個人としても本当にゴール決めたかったので、どんな形であれ取れたことには変わりない。この一発で流れが変わればいい」と力を込めていたが、その後、連発とはなっていないだけに、5月は数字を残したいと強く思っているはずだ。

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