■世界の強豪も「予選敗退」を体験

 オリンピックが「23歳以下」の大会になったのは、1992年のバルセロナ大会から。以後、今夏のパリ大会で9大会目になる。韓国がパリ大会の出場権獲得に失敗したことで、その全大会に出場するチームは皆無となった。9大会中8大会出場が、韓国と日本のアジア2か国。それに次ぐのが、スペイン、アルゼンチン、ブラジル、そしてメキシコの6大会である。こうした世界の強豪たちも、「パリ2024」までの9大会で3回の「予選敗退」を経験しているのだ。

 厳しいオリンピックのアジア予選を1996年から8大会も連続して勝ち抜いたことは、日本のサッカーが大いに誇っていい偉業だ。これは日本のサッカー界が、いかにオリンピックに真剣に取り組んできたかの証明であり、そして何よりも、Jリーグの全面的な協力姿勢の賜物と言っていい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4