5月3日、名古屋グランパスがヴィッセル神戸を豊田スタジアムに迎えて対戦した。この試合を前にした“キック”が話題になっている。
6位の名古屋が上位進出を目指して迎えたのは、昨季王者でこの試合を前に順位を4位としていたヴィッセル神戸。前節はホームで京都サンガF.C.に敗れていたものの、大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳、山口蛍らサッカー元日本代表を揃える強豪だ。
そんなチームを相手に、試合前には強力なゲストを迎えていた。霊長類最強とも称される吉田沙保里である。吉田は、五輪の女子レスリングで3大会連続金メダルに輝くなど勝利を手にしてきた人物。三重県出身で、至学館大学(愛知県大府市)を卒業したという地元の縁もあって来場が決まった。
吉田は人生初だというキックインセレモニーに挑戦した。そして、金メダリストとはいえ異業種だから……、という想像をはるかに超えるキックを見せる。
吉田は右足を振り抜くと、ボールはかなりの速度で主審へ。しかも、通常はゴロで蹴るボールが浮き球となって向かうのである。山本主審はこれを胸の位置でキャッチして見せるものの、サッカーファンにとっては意表を突くまさかのキックとなった。