【J1王者・神戸が大迫不在の非常事態で施した“町田対策”とは(2)】王者ではなく“チャレンジャー精神”があればこその選択……「この世界は勝てばそれが正義になる」の画像
ヴィッセル神戸の武藤嘉紀 撮影:中地拓也

 初昇格組の6試合目でFC町田ゼルビアがJ1で初めて負けた、今月3日のサンフレッチェ広島戦では町田が3バックにスイッチ。広島のシステムに合わせるミラーゲームで臨み、より顕著になった1対1の攻防で後塵を拝して墓穴を掘った。

 ホーム扱いの国立競技場にヴィッセル神戸を迎えた13日の第8節。町田のよさを消そうと、町田に合わせた戦法を選択したのは昨シーズンのJ1王者の方だった。

 89分に左CKからダメ押しの2点目を、左足による豪快な一撃で突き刺したFW武藤嘉紀は「多分、合わせるのはこのチームくらいですね」とこう続ける。

「いつもならばガチガチにいくというか、いいところ、いいところで勝負したいという気持ちがあるけど、今回の相手はあまりに特殊なサッカーなので。サイドにボールが出ればほとんどがロングスローだから合わせざるを得なかったし、ちょっと受け身にはなりましたけど、そこで相手のサッカーをやらせなければ、相手が前へ人数をかけてくる分、僕たちのカウンターが効いてくるのはわかっていたので」

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