■横綱チームの「不在」と町田が「優勝する」条件

――今シーズンのJ1を勝ち抜く要素は何ですか。

後藤「絶対的な力を持って、あらゆる相手を叩き潰していくようなチームはいないよね。数年前の川崎フロンターレアンジェ・ポステコグルー監督が率いた横浜F・マリノスのようなチームはない。だから、安定感があって落ち込まずに最後まで行けるかが勝負の分かれ目になるんじゃないの」

大住「Jリーグを長い目で見ると、圧倒的なチームがいた時期のほうが短いんだよね。ただ、この5~6年そういうチームがいる状態だっただけで、今は横綱のようなチームはいない。ファンやメディアの中にも、そういう状態に不安を感じる人はいるかもしれないね。とにかく、後藤さんが言うように、最終的に優勝するかは肝となる試合で勝ち切るとか、ケガ人が出ないなど運も影響するかもしれない。でも、ケガを減らすというのは、マネジメントの問題でもあるはず。その辺りをJリーグのチームは、もっと突き詰めていくべき。筋肉系の負傷が続くのには、何かしらの問題があるはずだからね。そういうところもレベルアップさせないといけない。もしも町田が今の固定されているメンバーで最終節まで戦い抜けたら、優勝すると思うよ」

後藤「今年のJ1は2チーム増えて、全38試合になったもんね」

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