■勝負は「新しいACLが始まる」9~10月

大住「さらに、秋になったら新しいACLが始まる。現在2位のサンフレッチェ広島や連覇を狙うヴィッセル神戸としては、Jリーグとの並行で苦しくなるよね」

後藤「広島はもともと、選手層に問題があるからね」

大住「そうなると9~10月辺りで良いコンディションに仕上がっているチームが、優勝に一番近くなるんじゃないかなあ。そういう状況になっているのが、セレッソかもしれないし、もしかしたら町田かもしれないし。夏の補強も大きいかもしれないよね。うまくチームの弱点を克服できるような選手を取れたら大きいよね」

――スタートダッシュに成功した町田も、2度目の対戦では対策を施されるでしょうし。

大住「それがJリーグの厳しいところなんだよね。フロンターレは町田戦の前半、相手がロングボールを蹴ってくるという意識が強くて間延びしたと鬼木達監督が話していた。選手に対処してほしいところだったけど、2周目の対戦に入ったら、全然違う展開になると思うよ」

後藤「とりあえず、どのチームも町田にロングスローから点を取られないように対策してほしいな。夏の補強もそうだけど、ヨーロッパからの選手の引き抜きも影響するから、どうなるか分かりませんねえ。逆に考えればチャンスのあるチームはけっこうありますよ、ということ。ここ数年のタイトルをほぼ独占してきたマリノスとフロンターレ以外にも、優勝の可能性がありますよってことだね」

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