■2018年の六反以来、10ゴール目

 伊藤は2000年7月2日生まれの現在23歳。愛媛県出身で、松山工業高校から2019年にヴィッセル神戸に加入した後、2022年にザスパクサツ群馬へ移籍。2023年にFC今治に加入すると、昨季リーグ戦14試合に出場し、今季は第6節からゴールマウスを守り、この日が3試合目だった。

 伊藤はもちろんJリーグ初ゴール。1993年に発足したJリーグでは、GKによる得点は過去9例あり、今回の伊藤は2018年11月の六反勇治清水エスパルス)以来、10ゴール目となる。内訳はFKが4得点、PKとパントキックが1得点ずつで、ヘディングが今回も含めて4得点。最も有名なのは、2014年のJ1昇格プレーオフ準決勝で山岸範宏(モンテディオ山形)のゴールだが、その伝説のヘディング弾以上に動き出しの良さと高さが光る豪快な一撃だった。

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