「これは、、、無理だ、、、、涙が止まらん、、、」C大阪DF登里享平が古巣戦後に見せた、なかなか話し出せない“涙のスピーチ”が感動を呼ぶ!「ぼろぼろ泣いてしまいました」の声の画像
セレッソ大阪の登里享平にとって初の古巣戦となった 撮影:中地拓也

 4月13日に行われたJ1リーグ戦で、ヨドコウ桜スタジアムで一人の選手が大きな注目を浴びた。

 今季、ここまでの試合を無敗で過ごしてきたセレッソ大阪。その躍進を支える一人が登里享平だ。現在33歳のベテランDFは、今季、チームに完全移籍で加入した。昨季まで所属していたのが、この日の対戦相手である川崎フロンターレで、なんと、15年も過ごした。

 登里の移籍は年明けに決まったため、川崎サポーターへの挨拶もできないままにチームを離れていた。そのため、サポーターにとっては最初の出会いが、“別れの場”にもなった。

 試合後、登里は青く染まる川崎サポーターの集まるエリアへと足を運ぶ。そして頭を下げると、拡声器を持って言葉を発しようとした。しかし、感情がこみ上げてなかなか言葉が出てこない。一度は前を向いた顔を地面に向け、目には今にも零れ落ちそうなほどに涙がたまっている。

「直接別れの挨拶ができず、申し訳ないです」

 最初に出てきた言葉は、申し訳なさから来る謝罪だった。そして、「自分のチャレンジのために移籍させていただきました。今日は感謝の思いを伝えるために、拡声器をいただきました。僕は15年間フロンターレのために戦ってきましたし、僕の中にはフロンターレの思い出をしっかりとしまって、これからセレッソのために、自分の成長のためにもっともっと頑張っていきます。自分で正直、言うのもなんですけど、苦しいシーズンを過ごしていると思います。でも、フロンターレはリバウンドメンタリティだったり、サポーターが支えて戦ってきた集団ですし、その力がフロンターレです。まだまだシーズンが始まったばかりなので、信じて応援してもらえればと思います。みなさん、等々力でいい姿を見せられるように頑張りますので、引き続きフロンターレと僕自身の応援をよろしくお願いします」と続けたのだった。

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