■「アジャストしきれてなかった」
まず試合をおさらいしておくと、日本は平河悠、藤尾翔太(ともに町田)、川崎颯太(京都)、山田楓貴(東京V)ら開幕直後のJリーグで結果を残している面々を数多く起用。アフリカ3位の強豪にぶつかった。
開始早々の2分、彼らは山田のFKからのこぼれ球を平河が豪快にゴールを決め、幸先のいい先制弾を奪った。そこまでは理想的な展開だったが、その後は屈強なフィジカルと高度な技術を備えた相手に押され、パスをカットされてピンチを招くシーンが増えてくる。そして33分に川崎のパスを奪った相手に素早い攻めを繰り出され、10番・サンギャレに同点弾を食らってしまう。
1-1で迎えた後半もリズムをつかめず、後半8分に相手のミドルシュートをアジアカップ代表GK野澤大志ブランドンがファンブル。これを4番・トゥンカラに押し込まれ、逆転を許す。そして終盤にも左サイドのスローインから西尾隆矢(C大阪)一気にドリブルでぶち抜かれ、13番・ディアラに3点目を献上。終わってみれば1-3で完敗してしまった。
「僕と颯太のボランチ2枚が相手の3枚の中盤に対してうまく圧をかけられなかった。それは相手が上手だったのかなと思うし、そこで1枚剥がしにくる欧州とはまた違うアフリカの特徴に僕らは前半からアジャストしきれてなかった」とキャプテンマークを巻いた山本は反省しきりだった。