■死球は「サグ」、四球は「ボルネッ」

 ただ、漢字の音読みだと同音異義語も出てきます。

 たとえば「四球」(フォアボール)と「死球」(デッドボール)です。日本語でもどちらも「しきゅう」で紛らわしいのですが、日本では漢字を使いますから区別できます。しかし、韓国ではハングルだけなので、どちらも「サグ」で区別がつきません。

 そこで、「死球」はそのまま「サグ」なのですが、フォアボールは「ボルネッ」というのです。「ボル」は「ボール」のこと、「ネッ」は韓国固有語の「4」です。

 日本語でも「よん」(日本語固有語)と「し」(漢字の音読み)を使うように、韓国でも「4」のことは「ネッ」(固有語)と「サ」(漢字音読み)を使い分けています。

 つまり、フォアボールのことは「ボルネッ」(ボールよっつ)と言って、「死球(サグ)」デッドボールと区別しているのです。

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