AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のベスト4が出そろった。Jリーグクラブも勝ち残っているものの、韓国のクラブでアジアの頂点を目指す日本人選手に注目が集まっている。
長い戦いが、いよいよ佳境に入っていこうとしている。プレーオフが始まったのは昨年8月で、翌月にグループステージが開幕。海と国境を越える苦しい戦いで、勝ち残っているのはあと4チームだけになっている。
Jリーグからは4チームが参加し、そのうちヴァンフォーレ甲府と川崎フロンターレ、横浜F・マリノスが決勝トーナメントへ進出。だが、ラウンド16を乗り越えられたのは横浜FMだけとなった。
日本のクラブが振り分けられた東地区で準々決勝に残った4チームは、横浜FMと中国の山東泰山、そして全北現代と蔚山現代という韓国勢2チームだった。
前回大会は浦和レッズが制したが、その前年に優勝したのは浦項スティーラーズだった。浦和と浦項は3度の優勝経験があるが、続く2度のアジア制覇を成し遂げたのが、全北と蔚山だった。
全北と蔚山は、今月行われた準々決勝で対戦。初戦は1-1で引き分けたが、2戦目を1-0でものにし、勝ち上がったのは蔚山。勝利が決まった3月12日、ACLは蔚山の選手たちのイラストをSNSに投稿して、準決勝進出を祝福した。
この投稿に、日本のサッカーファンも祝福の声を上げた。4選手が描かれたイラストで、中心にいるのは元サッカー日本代表の江坂任だったのだ。
大学卒業後にJ2を振り出しとした江坂だが、大宮アルディージャへと移籍してJ1を経験し、柏レイソルでは背番号10を与えられ、浦和レッズにも招かれた。そして2023年からは、蔚山にて初の海外でのプレーを経験している。
昨年は蔚山のリーグ連覇に貢献した江坂は、3月12日のACL準々決勝でも先発。すでに主力として認識されている。